世界中から注目を浴びるニュージーランドですが、少々高い価格のワインが多いのも事実です。
そんな中で、高品質を手軽に楽しめるのがこの「カリー」です。
■ケーブル・ベイ
設立当初は、アマチュア集団のワイナリーと思われていた
「ケーブル・ベイ・ヴィンヤーズ」でしたが、
わずかの間でニュージーランドのトップワイナリーの一つに
数えられるようになりました。
1996年にオーナーである、ニール・カリー氏を中心として、
ワイン業界の経験のあるものからビジネスマンまで、
様々な経歴を持ったワイン愛好家達によって設立されました。
「世界レベルのワインを造る」といった目標と夢を共有しながら、
アマチュアからプロの集団へと評価されるようになったのは、
オーナーであり、醸造家のカリー氏の存在あってこそです。
■ニール・カリー

オーストラリアの名門、ローズワーズ・カレッジにて
醸造学の博士号を修め、その後ニュージーランドでは、
経営学の最高峰とされるMBAを取得するなど、
多彩な経歴の持ち主であるカリー氏。
オーストラリア・ニュージーランドで
20年以上ワイン造りを行ってきた、その経歴と
「自然に目を向け、大地を理解し、ラロワールそのものを表現すること」
という彼の理想のもとワインは造られています。
■畑と品種
品種に相応しい場所を探した結果、ワイヘケとマールボロの2か所を選び、
ワイヘケでは5つの区画に、シャルドネとボルドー系品種を栽培。
火山性の粘土土壌が、しっかりとした骨格をワインに与えるそうです。
マールボロでは、ソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールを栽培。
畑一つがあるブランコット・ヴァーレは、
世界基準のソーヴィニョン・ブランの産地として知られている
マールボロの中で最も古い土壌であり、
最初にブドウが植えられた場所の為、
繊細で複雑な味わいを与えるといいます。
畑では、ブドウと環境に優しい農法が行われて、
良質なブドウが栽培されています。
ニュージーランドのサステーナブル・ヴィティカルチャー(環境保全型農法)
に加盟し、自然に優しい農法を実践。
契約農家には畑作りから徹底して指導を行っており、
テーブル・ベイが世界レベルのワインを造るための基礎となっています。
■カリー
自らの名前を掲げた「カリー」は、約3週間の低温発酵、
25%は新樽を使用して、シュール・リーで7ヶ月、
その後3ヵ月の熟成を経てブレンドし瓶詰めされています。
そして、出来上がったワインは、
生き生きとして酸と重なり合う複雑なフレーバー。
白い花や青リンゴ、パイナップルやハーブのさわやかな香り。
凝縮した果実味があり、ボディーも程よく厚く、
グレープフルーツのような苦味が余韻を引き締めてくれます。
高価なワインが増えるニュージーランドにて、
今後も大きな期待をもってしまう造り手のワインです。
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