コート・ド・ヴァンドゥーで造られている抜群のコストパフォーマンスを誇る
ワインを毎年のように造り続けているワイナリーです。
■コート・ド・ヴァンドゥー
コート・デュ・ローヌのローマ渓谷の南部にあるアヴィニョンの街。
その東に位置する約300haのコート・ド・ヴァンドゥー地区。
北西には、ジゴンダスやヴァケイラスなどの産地がありますが、
ここはまだ知名度も低く地元消費用のワインの生産が多い中で、
世界に向けて常に高品質のワインを造り続けているのが、シャトー・ぺスキエです。
■ぺスキエ
コート・ド・ヴァンドゥーにあるモルモワロンの
小さな街から少し離れた場所に、
プロヴァンス風のシャトーを構えているペスキエ。

オーナーであるポール・ショーディエール氏は、
ワイン造りを始める前は、理学療法士をしており、
奥様のエディスさんも言語に関する病理学者であり、
ワインのスペシャリストではありませんでした。
そんな2人が、1988年に畑を買収し、
膨大な設備投資によって近代化された設備。
リュット・レゾネでの科学肥料や農薬を極力抑えたブドウ栽培。
樹齢60年のグルナッシュや40年のシラーを長い発酵時間で、
色合いや香りをじっくりと引き出して、ブドウの良さを生かす為に、
樽熟成を行わずにノン・フィルターで瓶詰めすることで、
味わい深いワインに仕上げています。
当初行っていた、協同組合にワインを売る事を辞めて、
自分の名前で販売して10年余りの間にメキメキトと評判となり、
今や世界から注目を受けるワイナリーとなっています。
■モン・ヴァンドゥー
標高2,000m近くの高さをもつヴァンドゥー山。
この山がブドウ栽培の手助けをしてくれています。
9月のまだ暑い時期でも山頂付近は雪化粧をするほどの高さの山が、
南北を吹き散らすミストラルの影響を少なくし、
昼は太陽からの光をたくさん受け、夜は山からの涼しい風が吹くこの土地は、
寒暖の差がはっきりしている為、ブドウがよく完熟することで、
果実豊かなワインとなるのです。
■キュベ・テラッセ
ペスキエの造るワインの中でも
最もお買い得といえるものが、キュベ・テラッセ。
古木から生み出されるこのワインの‘05年産が、
ワインアドヴォケイトで92点、
デカンター誌などでも高評価をされています。
ロバート・バーカー氏はいち早くこのワインに興味を持ち、
98、99年に90点。01年に91点。04年に90点。

05年は92点とこの価格帯のワインには、
驚くほどの高得点を連発しています。
深いルビー色をして、ブラックチェリーのジャムや甘草、
スパイス、ローストしたハーブなどの香り。
濃密な果実実としっかりとしたタンニンが
口に含むとまろやかに広がります。
自然でありながら、
飲み応えのあるデイリーワインとして、一度お試し下さい。