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日本で初めて海洋を含む自然遺産登録物件となった知床は、北海道の東端にあるオホーツク海に面した知床半島と、
その沿岸海域が登録の対象となっています。
シマフクロウや知床スミレといった絶滅危惧種や希少な動植物が分布し、
ヒグマやエゾシカ、トドやアザラシなどの大型哺乳類や、オジロワシやケイマフリなどの
国際的に希少な海鳥たちの繁殖地であり、オオワシのような渡り鳥にとっても重要な地域です。
冬には世界で最も南端に接岸する流氷が大量のプランクトンを引き連れて訪れ、鮭などの豊富な魚介類の
エサとなり、それをヒグマやオジロワシなどに捕食され、排泄物および死骸は土に還元されるという、
海と陸との食物連鎖を見ることのできる貴重な自然環境が国際自然保護連合(IUCN)に評価され、
またそれを守る保護管理ができるとの評価が、2005年に世界自然遺産の登録物件となったのです。
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