ダミー
  • 北海道情報doなびへのご意見
  • 北海道情報doなびのサイトマップ
  • 北海道情報doなびへ広告掲載をお考えの方へ
  • 北海道情報doなびへ相互リンクご希望の方

北海道情報doなび|北海道の観光やグルメ情報を発信

グルメ情報トップへ  観光情報トップへ
北海道情報サイトdoなびモバイルサイト
コラムインデックスビストロTamasa>映画・ジャズ・そして…【第1章】


映画・ジャズ・そして…【第1章】
2008年6月25日
初めて親に連れられて映画館で観たのは、
白黒で無声のチャップリンの映画だった。

3、4才だった私には、題名はおろか
内容もほとんどわからなかったと思うが、
彼のユーモラスな動きに多分心を奪われたのだろう、
何度かチャップリンの映画を観に連れて行ってとせがんだ。

外国の映画が好きで、学生時代からよく一人で観て歩いた。
念の為に書かせて頂くが、一人で映画に行くのは、
友達がいないからではない(笑)

とにかく映画に浸りたいのだ。
エンドロールが流れる間も、
館内が明るくなってもしばらくは話をしたくない。

特に悲しい映画等はなおさらだ。
泣き腫らした顔も見られたくない。

だから、友人に映画に誘われた時には、
あまり興味のない、そして悲しくない映画を選ぶか、
友人に選んでもらうようにしている。

なにせ私は学生時代、
役者志望で養成所にまで通っていたのだ。

どうしても主人公に感情移入しすぎるあまり、
映画が終わっても、自分自身が主人公として
映画館を後にするのだから。


コートのポケットに両手を突っ込み、
くわえ煙草とアンニュイな眼差しで、
どこ見るともなく歩く。

今でも人々のイメージの中で、音楽の中で、
ファッションの中で、偶像化され続ける
モノクロのジェームズ・ディーン。

わずか、16ヶ月の俳優生活。
死後、約50年もたつというのに。

彼の遺体の上には、
煙草の吸い殻が添えられていた。


リヴァー・フェニックスも好きな俳優の一人だった。
彼の瞳の表情と、手の仕草が大好きで、
必死に真似したこともあった。

有名な映画といえば、スタンド・バイ・ミーだろう。
少年時代のあどけない顔で、
煙草をくすね大人の表情で吸ってみせる。

彼は、ディーンの再来とも言われていたが、
同じように若くして逝ってしまった。


映画同様に、私は音楽が大好きだ。
十代の頃は、ハードロックばかり聴いていたが、
父親の影響で、いつしかジャズを聴くようになった。

ジャズの独特の雰囲気。
スコッチやバーボンを傾けながら煙草を燻らす。

なんとも言えない、これぞ大人の世界に、
いつか私も酔いしれてみたいと、
イメージトレーニングを繰り返した。


ある日だ。

そんな日というのは、
なんの前触れもなくやってくる。



第2章へつづく…