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コラムインデックスPHOTO POEM>アメリカ part3

写真:葉っぱ

若葉

僕らは生まれた 同じ空の下
すべてが嬉しくて
きらきら透ける若葉

僕らは生まれた 風の中
希望に満ちた
明日へ続く道

海に流され
異国にたどり着いても
僕らはつなぎあい
林になろう
森になろう

風に吹かれ
国境を越えても
僕らは寄り添って
林になろう
森になろう


アメリカ part3
2010年3月18日
アメリカでは短大から4年制への大学への編入や、
大学から違う大学への編入も受け入れられている。
メジャー(専攻科目)も途中での変更も可能で、
選択肢が多いので、勉強しながら自分の方向が見えてくる人も多い。

休学して、学費を稼いで復帰する人や、
他の国の大学に編入する人など様々な形態があって、
娘の留学仲間でアメリカからヨーロッパや
アジアの大学に編入した人も何人かいる。

四学年時のインターンシップ制度もしっかりしていて、
実際に働いて報酬もあるらしい。

娘は入学時、ジャーナリズムを専攻していて、
実際に取材して新聞製作に携わっていたが、その後変更している。

科目によって良い成績を残せば、
アカデミックオーナーとして達成した事への賞状が届けられる。
娘はアート(美術、芸術)の科目で達成し、大学に名前を残す事が出来た。

イースタンオレゴンユニバースィティは楓の木が多く、緑豊な場所だった。
すれ違う人達と気軽に挨拶する姿は、すっかりその場所に馴染んでいるようで私を安心させた。
アゼルバイジャン、ブルガリア、ベトナム、台湾、中国、インドなど、
多国籍の友達がいて、その話は興味深かった。

その日は娘が夏期講習でライティングの授業を受けるので、一緒についていった。
クラスにはすでに4人着席していた。初対面の私にきさくに話しかけてくれて、
先生が来る前に写真撮影にも応じてくれた。そのフレンドリーさが嬉しかった。
先生も見学者の私たちを歓迎してくれて、パソコンや本を貸してくれた。

遅れて教室に入ってきたのは金髪の可愛いヴィッキー。
授業は身近にあった出来事のレポートの発表だった。

印象に残っているのはヴィッキーのレポート。
両親との生活があまり順調ではなく父親は飲酒運転を繰り返し、
2〜3回逮捕されて回数が重なった為、長期間保留されているという。
終始悲しげな表情をしていた。

夏期講習とは言え、アメリカの授業を見学出来た事は貴重でエキサイトな体験だった。
受け入れてくれたクラスメイトや先生に感謝している。

二日目は娘が授業を受けている間、図書館で過ごした。
日本では自由に一般開放している大学はあまり聞いた事がないので、良い体制だと思う。

娘の授業が終わり、広い敷地を三人でブラブラ歩きながらアパートに戻った。
すぐ近くに見える山並みが乾いた風を運んでいる。

スローで大切な時間が流れていた。
ラ・グランデはとても小さいが良い町だった。
夢のような数日間は過ぎ、現実がグレーに霞んだ。

高校三年だった次女は多感な時期に大好きな姉と遠く離れて、余程寂しかったのだろう。
帰ってきても口数が少なかった。

「お母さんがお姉ちゃんをアメリカに行かせた!」
寂しさは私への怒りに変わり、そして翌年一人で姉に会いに行った。


恐ろしい事に次女はほとんど英語が話せない・・・。


若さは時に無謀で、そして真っ直ぐだ。



アメリカpart1
アメリカpart2