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写真:葉っぱ

狭間の魚

雨が窓を叩くように
記憶が胸の奥で騒ぐので

左手でつかんで 
右手でそっと 逃がしてやろう

引き裂く事の出来ぬ水辺へ
逆流出来ぬ 川へ

ゆるやかな線を描きながら
記憶と現実の狭間の魚になって
次々と降りかかる 現実の波をすり抜けて行け


空沼岳
2009年6月24日
写真仲間8人と、初めて空沼岳に登ったのは、2007年6月中旬だった。
真駒内常盤の奥に登山口はある。

「こんなにツバメオモトが群生している場所は初めてだわ」
山登り経験豊富なSさんが言った。

Sさんは北海道や本州の山歩きをしている60代の女性で、
十勝の山を片道5時間かけてナキウサギを見に行った経験もあり、
フットワークの軽さに感心した。

山歩きで私の一番の楽しみは、花との出会いだ。
スミレが登山道の石の脇から見せてくれる愛らしい姿は、
疲れた足元にやさしい。

マイズルソウ クルマバソウ ミズバショウ オオアマドコロ エンレイソウ など、
全部で19種類咲いていたと、花に詳しいEさんが、後日調べて教えてくれた。

Eさんは樽前山を中心に登山し、
写真展を開いたり、手作り写真集にまとめたりしている。
定年退職後は北海道を中心に、日本各地で撮影旅行を楽しんでいる。
誰にでも好意的で、勉強熱心な方だ。 助けられる事は多い。

エゾノリュウキンカは別名「やちぶき」と言う山菜の仲間なので、
葉っぱを炒めると美味しいからと、仲間の一人が、採ってくれた。
仲間がいると、学ぶ事が多い。

万計沼に近づいてきた沢の近くで、シラネアオイの群生を見る事が出来た。
一輪でも目にする事が出来たら、ラッキーと言えるシラネアオイの群生に感激した。

沢沿いを登りきると、沼がこつぜんと、
まるで手を広げるように、姿を現した。
その美しさに、皆歓喜した。
北海道の写真とポエム
万計沼は木々の緑が色濃く映りこんでいて、
空の青の映りこみとのコントラストが素晴らしかった。

ランチタイムの後、更に登っていくと、真っ青な真簾沼を見る事が出来た。
頂上までは登らなかったが、さわやかな疲れと達成感を感じた。

秋の紅葉も美しいと聞いていたので、翌年、夫を誘い登ったが、
雨上がりの道はドロドロで歩きづらく、紅葉の見頃はすでに終わり、
くすんで茶色くなっていたり、大半が枯れ落ちていた。

がっかりして枯れ落ちたかえでや柏の葉を見ながら歩いていると、
もみじまんじゅう、柏もち、笹もちなど、食べ物ばかりが思い浮かんでくるのだった。