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写真:葉っぱ

On The Way To Your Dream

とまどったり
傷ついたり
つまずいたり
それは まだ君が 夢の途中だから
傷ついた分だけ 明日は強くなれると
自分を信じて・・・
礼文島
2009年1月12日
若い頃は旅といえば、経済的理由でユースホステスに泊まる事が多かった。
それぞれに印象深いヘルパーさんが多く、旅の彩りを添えてくれた。

一番印象に残っているのは、20歳の夏宿泊した、
礼文島桃岩荘ユースホテルだ。

稚内、利尻島を観光し、最終目的派が礼文島だった。
当時、行く先々で、地質を研究している一人旅の女性と出会うことが多く、
少しだけ言葉を交した記憶がある。

礼文島では観光バスで、資料館めぐりや最北端のスコトン岬に向かった。
今考えると礼文島は高山植物の宝庫で、レブンアツモリソウや、
ウスユキソウ(エーデルワイスの仲間)など、たくさんの植物が楽しめたのに、
その頃は、高山植物に興味もなく、ただ、見知らぬ景色の中に身を置くだけで満足だった。

礼文島桃岩荘ユースホステルでの、その夜のミーティングは
前半までは、散策コースや、島の概要などの説明を受け、普通に時間が過ぎていった。



それが終わってから、そのユースホテルの恐るべき幕が上がった。

かにやら、たこやら、魚やら、色々な役柄のお面を宿泊者がかぶり、
台詞を与えられ、そして最後には、訳のわからない踊りをさせられて、フィナーレとなった。

私は見学組だったが、ばかばかしいやら面白いやら、インパクトは強力だった。

あとになって、そのユースホテルは○チ○イユースという別名で、
名が知れ渡っている事がわかった。



○チ○イユースは、それだけでは終わらなかった。

稚内へ出向する船泊港まで、ヘルパーの方達が、わざわざ見送りに来てくれた。
そこまでは、どこにでもある光景だろう。

フェリーが動き出すと同時に2〜3人のヘルパーさんが、突然海に飛び込んで
さよならといいながら、フェリーに向かってきたのだ。

最後まで、旅人を楽しませようとする
サービス精神に感激と驚きで、何年たっても忘れられない。



あのユースホテルは現在どうなっているのだろうと、
時々思い出していた。

昨年何気なく買った、一冊の本「出たとこ勝負のバイク日本一周」(小林ゆき著)
を読んでいると、礼文島にも触れていて、
「桃岩荘ユースホステルは日本3大○チ○イユースと呼ばれている名物ユースだ」
と書かれてあった。

30年たっても、あの頃のヘルパーさん達の意志は受け継がれている事を知り、
ひとりほくそ笑んだ。