写真:葉っぱ
喜びって まっすぐだね
まっすぐ 人の心に届くから
涙って まぁるいね
足元にこぼれ落ちるから
人の言葉が入るすき間もなくて
ただ 石のように欠落していく時
心の中に落とした涙は
曲線を失った心を削るように
まるみを帯びさせてくれるだろうか
アルテピアッツア美唄
2008年12月15日
そのフォルムは何を表現しているのだろう
冬の日差しは 午後早い時間から校舎を照らしていた
その柔らかく窓ガラスに差し込む斜光を、
窓枠の影が その彫刻のフォルムを更に深い意味を持たせていて、
その瞬間を待っていたような繊細な空間を作り出していた。
この瞬間の光と影を捉えたい
そんな想いでシャッターを切った。
札幌から国道12号線を車で約一時間半「アルテピアツア美唄」は
廃校になった旧栄小学校の再生により開設された彫刻公園。
美唄出身で、イタリアと日本を行き来しながら活躍している彫刻家、
安田侃さんの作品43点を常設している。
北海道には安田侃さんの作品が多い。
札幌駅、キタラ、知事公館、洞爺湖、岩見沢他。
そしてどれもが自然や人に溶け込んでいる。
人々はその彫刻に容易に触れる事が出来る。
触れる事は、語りかける事。

そこに言葉はなくても、沈黙していても、
手から伝わってくるものがある。
ひんやりとした大理石やブロンズに
こちら側の熱いものが伝わって、
自分の中の何かが浄化される。
木立の囲まれたこの場所は四季折々それぞれの良さがある。
冬は、雪の中の白い大理石が静かに佇み、
雪が静謐さをよりいっそう際立たせていた。
カフェ アルテ(喫茶)から眺める景色は、
窓枠が額縁のように雪景色を縁取っている。
かたわらで静かに燃える薪ストーブが、
さらに穏やかな時間を作り出していた。
その後に行く、やきとりの「たつみ」で、
ランチを食べるのが楽しみの一つでもある。
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アルテピアッツア美唄
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やきとりの「たつみ」