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コラムインデックスPHOTO POEM>その場所へ〜石狩市

写真:葉っぱ

そこには 優しさも慰めの言葉もない
ただ風が 強く吹いているだけ
その吹きすさぶ 風と波に
引きつけられるようにたどり着く

僕はいつも自分の中に
こぶしを作ってしまう
そのこぶしは やがて
自分の胸を打ち続ける

風音は怒りを裂き
その感情に波がぶつかる
僕の中のこぶしは少しずつ砕け散る

なだめるわけでもなく
励ますわけでもない
目の前にはただ 石狩の海
その場所へ〜石狩市
2008年10月13日
スラロームのように、ゆるやかに蛇行している俳句ロード。
そこをTW200のバイクで、ゆっくり走りながら、2年前の事を思い出していた。

札幌から石狩市に向かい石狩温泉番屋の宿「えりの湯」を右に曲がると、
石狩弁天通りがあり、いくつかの句碑が建てられていて、
そこは俳句ロードと呼ばれている。

「この道は石狩川をイメージして作ったのですよ」
石狩市の田岡市長に声をかけられ、振り返ると目に入ったものは、
本当に川のように蛇行している道路だった。



2年前の9月、石狩鮭祭りの会場にもなっている
弁天歴史公園(石狩市本町地区)で、俳句コンテストの表彰式が行われた。
石狩市は俳句の町として、江戸末期から戦前まで活動が盛んだった。
江戸時代末期に俳句結社「尚古社」が結成された歴史がある。

平成17年から毎年、石狩市教育委員会主催で、標記コンテストが行われている。
私が応募したのは「海」をテーマに募集していた第2回俳句コンテストだった。

俳句は全く作った事がない。

しかし、石狩の海が大好きな私としては、
黙っているわけにはいかず、応募してみた。

全国から1、393句の作品が募り、私は銅賞に入選する事が出来た。
奇跡的な入選で、まさにビギナーズラックというものだろう。
私の石狩浜に対する想いが、入選させてくれたようなものだ。

表彰に同席していた方達は、見るからにこの道何十年というベテラン揃いの中で、
この場にいる事が申し訳ないような気持ちがした。

金賞を受けた方のスピーチで「俳句を作る事は生きる事」の言葉が胸にせまる。

田岡市長から表彰状を受け取り、写真撮影をした。
金賞入賞の方には、句碑が建てられる事になって、
序幕式に向かう途中で、田岡市長から俳句ロードの説明を受けたのだ。

まさか市長さんから話しかけられるとは思っていなかったので、
そのきさくな人柄に驚き感激した。

句碑は田岡市長が手書きされたもので、すばらしく達筆だった。

景品で石狩地ビールを3種類いただき、
賑やかな鮭祭り会場でおみやげを買って帰った。

昼間から、いただいたビールを喉に流し込み、
石狩がもっと好きになっていくのを感じた。