花束を受け取るように たやすく受け入れられたらいいのに・・・
理由なんて知りたくもなくて ただ歩くしかなかった
通り抜ける木々の下
あるはずのない 波の音が近づいてくる
ざわめく葉は 波しぶきのように 風に騒ぎうねる
繰り返すさざ波と高波
僕は波の下を歩いている
頭上の波よ 僕をもっと高く引き上げてくれ
光が浮遊する水面のように
僕を光と戯れさせてほしい
沈殿している感情を 浮き上がらせるように
思い切り蹴散らして 泳いでいくから
頭上の波
2008年5月8日
朝7時頃到着した三笠、
桂沢のガソリンスタンドはまだ開いていなかったが、
そこから富良野へ抜ける道は初めてで、
ガス欠が心配だったので、開くまで待つ事にした。
突然スタンドに横付けしていた
誰もいないはずのトラックの運転席から、
男性がむくっと起き上がり、
「開いているスタンドがあるから行ってごらん」
と場所を教えてくれたので助かった。
1999年7月、目的地は美瑛の
「ケンとメリーの木」
その場所は昭和47年日産スカイラインの
テレビコマーシャルの舞台となった。
Buzz(バズ)の曲「愛のスカイライン」が流れ、
スカイラインにケンとメリーを乗せ、
丘をゆっくりと走っていく。
その坂道を上り詰めたところにある1本のポプラの木。
それが俳優の名前からつけられた「ケンとメリーの木」だった。
そのCMは、曲、俳優、景色、車の
それぞれにインパクトがあり、話題になった。
バズの優しい歌声はとても好きだった。
そのCMのイメージを心に描いて、
桂沢から国道452号線を走った。
初めての道は途中のトンネルがやけに長く感じた。
北美瑛で、それらしき1本のポプラを発見。
しかし、あのCMのような壮大なイメージは感じられない。
その周辺を走ってみたが、腑に落ちない。
ちょっとがっかりしたが気を取り直して、
「マイルドセブンの丘」「セブンスターの木」も探しに行ってみた。
たった1本の木を探しに行く。
その過程はとても楽しく、
そんな時間を持てる事が贅沢な気分にさせてくれる。
富良野・美瑛は、ただ走っているだけで、
畑や丘や木がこんなにも美しいと、気付かせてくれる。
最初の頃はバイク同士、
すれ違う時に左手を上げる挨拶が、
自分からなかなか出来なくて、
遅れて手を振り返すだけで精一杯だった。
自分から勇気を出して振り、
振り返してくれた時は感激した。
そんなささいな事がライダーにとって嬉しかったりする。
ほんの一瞬のすれ違いだが、
旅を共有し合い、お互いの無事を願うのだ。
ケンとメリー 〜愛のスカイライン〜 唄BUZZ(バズ)
いつだって どこにだって
はてしない空を 風は歌ってゆくさ
今だけの歌を
心はあるかい 愛はあるのかい
スプーンとカップを バッグにつめて
今が通り過ぎてゆく前に
道の向こうへ出かけよう
今が通り過ぎてゆく前に
愛のスカイライン
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