あれから10年・・
(9.11から10年後の3.11)
2011年3月18日

言葉を失う。という事がどういうことかを知らされた。
海からの恵みを幾ばくか漁師の皆さんの日頃の労苦で
授かり美味しい旬の魚介を市場で仕入れ、全国のお客様に届けてきた。
3.11PM2時47分
札幌の市場もゆっくりと揺れた。
しかし、揺れの長さが尋常ではない。
いやな感じがして、携帯電話でTVを点けると
「まさか・・・」
各TV局が地震速報で「スタジオがまだ揺れています」と
アナウンサーが叫んでいる。
流される速報テロップの文字は、震度6強、
いや震度7もある。

それから・・・今日で3日が過ぎた。
休み明けの札幌中央卸売市場は普段通り、
朝の取引が始まった。
東北地方各漁港からの魚介が一部被災前の水揚げものを除き
やはり少ない。
明日以降は、さらに東北産の魚介の入荷が大きく
減る事が確実なんだ、と予想できる。
厳しい現実の朝だった。
いつも、季節の中で、北国から美味しい旬の海産物をお伝えし、
お届けしてきたのだが・・・。
それが、毎日できたのは、
ひとえに各港の漁師の皆さんのおかげなのです。

だから・・・・
日頃お世話になっている北海道や東北地域の
漁業関係者が未曽有の大地震と大津波に
見舞われてしまったことに
深く心よりお見舞いと哀悼の意をお伝えしたい。
今、厳しい3.11の被害状況と現実が日を経過するにしたがって
徐々に大きく明らかになってきている。
数多くの命が一瞬に奪われたその衝撃は、
人災と自然災害の違いはあれど、
皮肉にも米国ニューヨーク2001.9.11事件から
約十年が過ぎた2011.3.11に日本で起きてしまった。
今は、言葉を失っている
北海道・東北・関東の太平洋岸の住民、漁師、漁業関係者の皆さん
我々は、一人ひとり出来うる限りの
支援をさせて頂きます。
そして、私たちは願っています。
どうぞ、各港に一刻も早い復旧の道が開かれます事。

また、出港、復旧の朝に向けて皆様が再び立ち上がり
一歩を踏み出して頂けますことを
当店社員一同心よりお祈り申し上げます。
もうすぐ、北国オホーツクの海も流氷が明け、春の海明けを迎える。
活毛がに、春ニシン、桜マス、ボタンエビ、
かろうじて幸いにも津波の到来規模が小さかった
北海道オホーツク海と日本海から水揚げされてきた春の旬の魚介を
われわれも大切に、無事であることの幸せをかみしめて、
札幌中央卸売市場から届けてまいります。
これからも 季節、旬の魚介や海鮮が入荷したら市場から伝えます。
北のかに市
観光商品ではなく、あくまでも、「北海道民が地元で足繁く通う信頼できる魚屋」にこだわりました。
北海道四季おりおり、旬の蟹(かに)や海産物を責任もってお届けできる数だけを新鮮極上産地直送・通販限定でお届けいたします。
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