地域のカラー
2010年6月11日
こんにちは。
札幌市西区でカラーサロンをしております、オーロラカラーズの松村です。
6月に入り、ようやく暖かく・・・・というかちょっと暑くなってきましたね。
初夏らしい気持のいいお天気が続いている札幌です。
薄ピンクの桜に代わり、青々とした緑豊かな葉が目立つ季節になりました。
この時期の札幌が私は一番好きです。お花も緑も一番きれいな時期のような気がします。

札幌は、四季の変化が非常にはっきりとしているので、
自然の移り変わりが美しい都市でもあります。
これは札幌の宝だな〜と個人的に思っています。
どの街にもそれぞれ特徴があって、
その街をイメージさせるものがありますよね。
札幌であれば、時計台や北大、羊ヶ丘展望台、札幌ドーム・・・・など。
網走であれば、網走刑務所、流氷・・・・など。
函館は、赤レンガ倉庫群や教会といった歴史的な町並み・・・・などがありますよね。
実は、昨日のニュースで気になる話題があったのでこのコラムに書こうと思いました。
歴史的建造物や伝統的な街並みが残っている函館の元町地区に、
巨大な『自由の女神』像が出現した!!というのです。
これは、ある水産会社が設置したもの。
その会社の代表者が設置理由について
「(設置することで)街の目玉になって函館地区に人が来てくれたら」と語っていました。
確かに、これがシンボルとなってくれれば・・・
という思いもわからなくはないですが・・・
市民から「景観を損なう」という意見もあるそうです。
こういった市民の意見はとても大切だと思います。
意見を寄せた市民の方は、醜い、好きではない、
良くないという理由だけで撤去を求めているのではないはずです。
函館元町周辺というのは、函館市の都市景観形成地域に指定されており、
工作物を設置する場合、周囲との景観調和がとれたものと定められているのです。
どの土地でも必ず歴史があり、その地域が歩んできた、
道のり・守ってきたもの・大切にしてきたものがあるからこそ今があるのです。
そういった土地で暮らす人々が、
よりよい町を守っていきたいと思うのは当然だし、
だからこそ撤去を求めたのではないでしょうか。
一方で、水産会社の代表の目線も一つの市民の意見ですよね。
シンボルになることで人が集まってくれれば・・・
という地域を活性化させたい思いも伝わります。
このことで、美醜に関して人それぞれ違うように、
見る目線も違うということがわかります。
どちらが正しい、間違っているということではありません。
やはり目的をはっきりとさせて、いろんな視点に立ってみることが大切だなと思います。
たとえば、函館と自由の女神の関連性
(歴史的背景や、建造物の材料がその土地のものであるのかなど)を考えてみたり、
周辺との色彩調和を考えたり、一つだけ置くのではなくいくつも連続させてみる・・・など、
いくつか試してみるのも方法かと思います。
函館にゆかりのある素材を変え、街並みに融合するような色にして、
イースター島のモアイ像のように規則的にいくつかを配置させてみるだけで、
市民の見方も変わるかもしれません。
また、はじめは批判が強くても、いつのまにかその町を象徴するものとなる場合もあります。
パリのエッフェル塔のように・・・。(エッフェル塔も出来た当初は批判が多かったようです。)
最後に私個人の意見としては、あの像は・・・あまりいいとは思いませんでした。
商業施設や娯楽施設の多い地域であれば違和感はあまりないかもしれませんが・・・・。
町のシンボルとして定着させたいのであれば、
その土地にゆかりのあるものにしたほうがいいと思いましたね。
本当に街並み・景観形成は難しいです。
だからこそ、専門家や地域住民の意見が重要になっていくんだと思います。
どんなことでも「初め」はあります。
初めは浸透しなくても、いいものは必ず残っていきます。
だから歴史が生まれるのです。
そしてそれはイメージとなり定着していくもの・・・と私は思います。
オーロラカラーズ
札幌市西区にあるホームサロン。カラーセラピー以外にも、レッスンやセミナーなど、カラーに触れ合える様々な機会を提供しています。
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