バーカウンター
2008年7月11日
週末から初夏を先取る色々なフェアーを開催する。
グランドメニューには載らない、幾つかの面白いアイテムを
御客様に紹介しようと思っている。
夏をイメージした各種
フローズンカクテル。
シャンパンの代名詞、モエ社が管理する
豪州産スーパークリングやワイン。
又、(伊)トスカーナ地方産の夏限定、
冷やして飲む赤ワイン。
ウィスキー好きのお客様には、
今回5種類のシングルモルトを地方別にご用意する。
そして大盤振る舞いは、開店から20時までの1時間に限り
ワンドリンクをプレゼントするのだ。

そんな今回のフェアーについて、
御葉書にてお客様にお知らせするため、
顧客リストを整理してみると以外にも住所が変っている方が多い。
ほとんどの方が転勤で札幌を去って行った方なのだが、
希にサーモンのように札幌に戻って来る方がいてホッとさせてくれる。
この半年で新しいお客様も随分増えた、
9月に迎える3周年も寂しい思いはしなくて済むかなと甘い事を考えている。
新しいお客様の一人Sさんは、
大きな飲食店を共同経営する、男の色気をもつ方だ。
自らホールを切り盛りし、閉店後の上がり酒を飲みに来てくれる。
何度目かの来店時、他のお客様はいなかった。
結婚されているんですよね?
いいえ、今は独身です、Sさんは?
僕も同じなんです、、、、、子供はいませんでした。
そうですか、なら私のほうが先輩ですね、息子がいますから!
お互いの身の上話が続く、
あまり多くを語らないバーテンダーが多い中、
最近の私は、
気が向けば自分の履歴をオープンにする。
いや、オープン出来るようになったと言ったほうが正解だろう、
ある人のおかげで。
失敗した事や後悔している事、
弱い部分をさらけ出す事でお客様との距離が縮む、
格好つけているよりはずぅ〜と楽チンなのだ。
Sさんと私はお互いに互いの過去の生き様に興味があるらしい。
ただ、現在の状況はお互いに口を割らない。
些細な駆け引きをカウンターを挟んで楽しんでいる。
BARカウンターの幅、
そこにBAR本来の面白さが潜んでいるのかもしれない。
